日焼け止めを選ぶとき、敏感肌などの肌が弱い人なら「ノンケミカル」というワードを聞いたことがあるかもしれません。
肌に優しいノンケミカル日焼け止めは、紫外線をカットしつつも肌荒れしにくいため、普通の日焼け止めを塗ると肌が荒れてしまうというような人には嬉しいアイテム。
今回は、そんなノンケミカル日焼け止めについて学び、代表的なアイテムをチェックしていきましょう。
日焼け止めの「ノンケミカル」の意味は?
日焼け止めにおける「ノンケミカル」という言葉は、「紫外線吸収剤が含まれていない」という意味です。
「ノンケミカル」という言葉を聞くと、化学成分が一切使われていないのかと考えてしまうかもしれませんが、実際は「紫外線吸収剤」が不使用であることしか指していないので注意してください。
UVカットをするために、日焼け止めには紫外線に対抗する成分が含まれているのですが、その種類は大きく2つ、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分けられます。
成分 | 説明 |
紫外線吸収剤 | 紫外線を吸収し、熱エネルギー等に変換することで肌内部への紫外線の到達を防ぐ。一般的に白浮きしにくく伸びが良い。肌への負担がかかることも。 |
紫外線散乱剤 | 紫外線を散乱させることで紫外線を防ぐ。一般的に使い心地が紫外線吸収剤の日焼け止めに劣り、汗で流れやすいとされる。肌への負担はかかりにくい。 |
紫外線吸収剤の日焼け止めは伸びが良く、汗崩れしにくいなどのメリットがあるため、多くの日焼け止め商品に含まれています。しかし、紫外線を化学反応で熱エネルギーなどに変えることで肌内部への浸透を防ぐ仕組みのため、その際に刺激を受けてしまうほど肌が弱い人には向いていません。
一方、紫外線散乱剤はそういった化学反応を起こさず、表面で紫外線を反射(散乱)する仕組み。肌への負担が少ないため、紫外線吸収剤の日焼け止めで刺激を受けてしまうならこちらの方が良いですね。
画像引用元:ノブ公式サイト
ですから、肌が敏感な人が日焼け止めを選ぶ際は、「ノンケミカル」のものを選ぶと良いということなのです。
おすすめのノンケミカル日焼け止め5選
それでは、実際にノンケミカルの日焼け止めにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。ノンケミカルとはいえ、しっかり高い紫外線カット力を持っているものもありますよ!
ノブ UVミルクEX
SPF32 PA+++
肌に優しいブランドとして当サイトでも繰り返し紹介しているノブ。UVミルクEXはノンケミカルの日焼け止めですが、特長はそれだけにとどまりません。
- 無香料
- 無着色
- 低刺激性
- パッチテスト済み
- 光アレルギーテスト済み
- ノンコメドジェニックテスト(※)済み
- 化粧下地として使用可能
- お湯で落とせる
※ノンコメドジェニックテストとは、ニキビのできにくさを判定する試験です。
日常使いしやすい適度なUVカット力で、肌に優しくお湯で落とすことが可能、さらには化粧下地の代わりにもなると、欲しい機能をこれでもかと詰め込んだすごい日焼け止めミルクです。
ノンケミカルの日焼け止めを初めて使うという人も、まずはこの商品を選んでおけば間違いありません。
ノブのUVについては下記記事で特集しているので、良ければ併せてチェックしてみてください。
関連記事 お肌に優しいノブの日焼け止め商品とは?隠れた逸品もご紹介!
ニベアサン プロテクトウォーターミルクマイルド
SPF50+ PA+++
「マイルド」と言いつつ、SPF50+・PA+++の強力なパワーを持つニベアの日焼け止め。こちらも化粧下地として使えるほか、専用クレンジング不要です。メイク落としやせっけんで落とせます。
アルコールや香料、着色料が使用されていないので、肌が弱い人でも安心できますね。アレルギーテスト済みでもあります。
肌に優しいノンケミカルな日焼け止めが欲しいけれど、紫外線カット力は強いものが良い、という人にはぴったりでしょう。
ニベアの日焼け止めについては、下記記事でも詳しく紹介しています。
関連記事 ニベアの日焼け止めは保湿力だけじゃない!豊富すぎる商品を紹介
ZIGEN UVクリームジェル
SPF21 PA++
メンズ向けの日焼け止めでノンケミカルのものを探しているなら、ZIGENのUVクリームジェルがおすすめです。汗や皮脂のテカりを抑えつつ、せっけんで落とせるため、男性にとって非常に使いやすいはず。
SPF値が低いので日焼け止めとしての効果は抑えめですが、そのぶん負担も軽くなっています。メイクをする機会が非常に少ない男性なら、日中の塗り直しも簡単なので問題ないでしょう。
紫外線吸収剤の他、以下のような成分も不使用となっています。
- シリコン
- パラベン
- 鉱物油
- 香料
- 着色料
これまで日焼け止めを使ってこなかった男性が、これから紫外線対策をするという時にピッタリのアイテムですね。肌が弱い人であれば尚更おすすめです。
エテュセ バリアエッセンス
SPF35 PA+++
乳幼児(生後一ヶ月以上)の肌にも使えるほど優しい仕上がりになっているノンケミカル日焼け止め。花粉などの空気中の細かい粒子からも肌を守ってくれます。
化粧下地として使えて、せっけんで落とすことも可能なので、ノブが合わなければこちらも試してみると良いでしょう。
2層タイプとなっているため、使用前にはよく振る必要があります。若干、従来の日焼け止めっぽさがありますね。
ドゥーエ 日やけ止め ノンケミカル
SPF45 PA++++
資生堂の敏感肌向けブランド「ドゥーエ」から出ているノンケミカル日焼け止めです。敏感肌でも強力な日焼け止めが欲しい、という場合はこちらを選ぶと良いでしょう。
敏感肌向け処方として、以下成分が不使用となっています。
- 無香料・無着色
- アルコール(エチルアルコール)フリー
- パラベンフリー
- 鉱物油フリー
- 敏感肌の人によるパッチテスト済み
- アレルギーテスト済み
実際の敏感肌の人がパッチテストを行っているというのは頼もしいですよね。若干重めの使用感という口コミがあるので、その点のみ注意しましょう。
飲む日焼け止めを併用するのがおすすめ
肌が弱い人は、刺激や使用感を考えるとSPF値の低い日焼け止めを選ぶことになりがちですよね。こうした日焼け止めは肌への負担は軽いものの、基本的にこまめな塗り直しを必要とします。
そこで、うっかり塗り直しを忘れてしまったときにも安心できるように、飲む日焼け止めを併用するのがかなりおすすめです。
塗り直し漏れのケアだけでなく、日焼け止めを塗りにくい箇所のケアもできますよ!
関連記事 飲む日焼け止めのおすすめ決定版!代表商品8種を紹介
まとめ
敏感肌で悩んでいたり、日焼け止めを使うと肌が荒れてしまったりする人は、ノンケミカル(=紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めを使うことで状況が改善される可能性があります。
肌が弱い人なら、一度はノンケミカルのものを試してみると、これまで使っていた日焼け止めより満足できることに出会えるかもしれませんね。
こちらの記事の結論と同じですが、迷ったらノブUVミルクEXを選びましょう。